このレビューはネタバレを含みます
バービーもピンクでドリーミーな世界も通ってこなかったので「この話はどこに着地するのだろう……」という点を気にしながら見た作品だった。
以下ネタバレ。
終盤のルース・ハンドラーとの会話あたりから泣きそうになり「Do you give me permission to become human?」がグッときた。マーゴット・ロビーとリー・パールマンの演技がよかった。
決して演出がどタイプの作品ではなかったし正直「バービーとケンの対立(=属性による分断)を乗り越えて終わり的な感じかなあ」と思ってやや斜に構えながら見ていたのだが、「女の子の人形」が「生身の女性・人間」になっていくさまを感じられてよかった。