このレビューはネタバレを含みます
裏社会で殺し屋として生きた男の半生を描いた作品。
物語の大半は政治や暴力が占めるけど、主人公フランクと娘ペギーの関係も重要。
実話を基にしているのに、この映画を観るための勉強が足りていなかった。
事前知識を充足させて上で臨めば、より楽しめたと思う。
長尺ではあるけど、飽きは来なかった。
一部の登場人物は初登場時に、名前と死因・没年が表記されるのだけど、そこでクスッとくる。
まともな死に方の人間がほとんどいない。
フランク達、裏の人間を見るペギーの目がただただ哀しい。
ただ、ジミーのことは気に入っていた。
それは殺しに手を付けていないから?
フランクが仕事を引き受け始めた頃の、川に銃を捨ててくシーンは好き。
テンポが良いし、それだけラッセルから仕事を任されたということが伺える。
ケネディ大統領の暗殺後、ジミーが国旗掲揚するところは性格が出てて良い。
ジミーとファット・トニーやラッセルによる、フランクを介した伝言ゲームが面白い。
これは流石にフランクが可哀想。
晩年は悲哀。
それに尽きる。