なんせ3時間超の大作、家の視聴環境では集中力を欠き、途切れ途切れで見るしか無く、ようやく見終えたの夜中4じ！劇場で見ればプラス0.4くらいは行けるはず、だからスコセッシのせいじゃない！グッドフェローズに並ぶ名作をスマホで観るの勿体ない！
戦争帰りのデニーロが就いた仕事がトラック運転手、それが縁で繋がるジョー・ペシとアル・パチーノの友情と愛憎劇。
いやー、主演3人に刻まれた皺の数の分だけ、これまでの数々の歴史を見た思いです。また、本作配信と共に随分MCUをディスってたスコセッシでしたが、それを年寄りの冷や水にしない結果として表してました。これでコケてたらエエ笑いもん、それだけ自信もあったという事ですね。
他のレビュアーの皆さんも言われる通り、3時間半の長尺をまったく感じさせない面白さ。数十年分の振り返りですが、展開をゴチャゴチャさせず、テンポ良く進んでいくのはグッドフェローズ等、過去のスコセッシ作品同様でした。
デニーロ演じるフランクが、ヒットマンとしてあっちとこっちに振り回されながらも自身の地位と名声を高めていきますが、結局コロシをしても、ムショ入りしても、そこに仲間が居るからこそ自分の存在意義を見出すことができてたけど、仲間も全て夭逝し、たった1人になった時に初めて死を自覚し、仲間も自分にも祈ることしか出来なくなるフランクの物悲しさ、そしてデニーロの演技力。晩年はどの映画みても似た様な演技しかしてない印象しかなかったデニーロですが、オープニングすぐの、病院でのフランクの孤独な後ろ姿から、やっぱ凄い俳優だなと再認識しました。偉そうにすいません。
