この、暗黙の領域がとてつもなく抽象的で一見すると話はよく分からないで終わってしまう。
でもそこの暗黙の領域がギャングの世界であり、スコセッシならではの世界観なんだなぁ。
名優たちの老いた姿は悲しさとまた見れる嬉しさが混ざり合って複雑な気持ちで観てしまう。ただ、そこから醸し出される危険な空気感と内面に潜んでいる野蛮さによって徐々に破滅的な道を進んでいく展開が渋くしびれる。
マーティンスコセッシ、ロバートデニーロ、アルパチーノ、ジョーペシと、時代を共にした彼らだからこそ作り出せた世界観で、ほんと突っ立ってるだけで酒が飲める。
仁義と裏切りの巧妙なやりとりがどんどん引き込まれていく。
ポスターからそんなドンパチ映画は想像できないとは思うけど、サスペンスのような感覚で観られて面白い。
特に視覚効果はえんぐい。
メイクなどのアナログな演出とCGを駆使したデジタルな演出が映画史の過去と未来を感じる面白いトライだった、って雑誌に書いてあった。笑
ただ巨匠スコセッシが挑んでるところに感銘する。
おじいちゃんたち、また観たいね。