れい

ノクターナル・アニマルズのれいのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.3
観る側に解釈を委ねる作品だから観た後に色々な解釈が頭に浮かんでは消えまた浮ぶ。その時間が愛おしく思える作品。
冒頭の深紅の赤に始まり、その後も血、ソファー、リップと様々なシーンで使われる赤色が印象に残り不謹慎ながら死体のシーンもそう感じてしまった。
元夫から送られた小説はスーザンの自叙伝になっているんじゃないかと思うと小説の中の人物も見方が変わって戦慄だった。
愛情か復讐かという、二者択一ではなくて、トムフォードがインタビューで言ってた通り「私たちを支えてくれる人間関係を大事にすることをめぐる物語」は美と狂気をはらんだ現代の寓話。
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