えり

ノクターナル・アニマルズのえりのレビュー・感想・評価

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
4.3

度肝を抜かれる冒頭のシーンからグッと引きこまれました。

1カット1カットが美しくて圧倒されました。現実の世界が無機質で生活感のない美しさなのに対して、小説の世界がとてもリアルなのが印象的。
これが2人の住んでいる世界の違いなのかなぁとぼんやり思いました。

俳優陣が誰も彼も素晴らしかった。マイケル・シャノンは特に印象深かった。人間の凄まじさを感じる役でした。

終わり方がとてもよくて、相手の心に容赦なく爪を立てるような感じでした。

でもこの結末が彼の思い描いていた通りだったとしても心に残る負の感情はたぶん消えることはないだろうし、本当の目的はスーザンに自分の気持ちを理解してもらうことだったのではないかな?と思いました。

エンドロールが終わって終映してもしばらく鳥肌がゾワゾワと止まらなくて、いいもの観せてもらったなぁと思える作品でした。
えり

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