このレビューはネタバレを含みます
復讐とは思わない。エドワードからスーザンへのメッセージが込められた小説だと私は思う。
スーザンの諦めや弱さをエドワードは小説に書いたのだと思う。「スーザン=トニー」と解釈する。
嫌っていた母親のようになってしまったスーザンは主体性がなく流されながら、表面的なものをみて判断し生きてきた。そんな自分を殺してでも前に進むべきだという思いを元夫のエドワードは小説に託したのだと思う。
レイ=スーザンの心の弱さ
トニー=スーザン
憎くて仕方がないレイをすぐに殺せなかった理由もこの様に考えるとわかりやすい。
ボビー=現夫
と解釈することもできる。
最後にエドワードがレストランに現れなかった理由。スーザンがこの小説の意味を理解していたなら高級料理店、美しいドレス、下心丸出しで待ち合わせをしないはずだ。何も変わっていない彼女にトニーは会う選択をしなかったと考える。