もこ

ノクターナル・アニマルズのもこのネタバレレビュー・内容・結末

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

ジェイク目当てで。

小説の中身を読み解きつつ。スーザンとエドワードの過去から現在を理解したうえでその二つを照合させていくような不思議でおしゃれかつ重めのサスペンス映画でかーなーり楽しかった!同時にめちゃ胃がキリキリした…冒頭は厳しいけど、エドワードからしたらこれはスーザンに向けた重めの暴力を振るうような小説だぞってことを伝えたかったのかな…?


小説パートの中にはスーザンに伝えたいんであろう言葉や展開が散らばっていておしゃれに感じました。罪を償うべきだってやつですね。ほんでスーザンがエドワードの誘いに乗った、返信した、読み終えた時点でスーザンの現在をなんとなくエドワードは察したんじゃないでしょうか。もしスーザンが彼女の母親にならずに生きていけていればあの誘いには乗らなかったはず。

しかし母親みたいにはならないと言ってたのに全く同じ道を通るスーザン…。悲しすぎる。現実を生きて行きたいと言っておいて、金持ちパーティの中でも言われたように、彼女が生きてる世界こそ虚飾でしかないな、と感じました。

愛する努力をしなかった、スーザン。それは現在進行形。最後を締めくくるのはスーザンの母親そっくりな悲しい瞳。

過去を生きるスーザンはかなり感情が溢れてるけど、現代を生きるスーザンに感情はなくて、何に対してもかなしい目をしているのが印象的でした。

全感情移入マンにはかなり厳しい映画でしたが、感情移入マンだからこそ楽しめる映画でした。
もこ

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