tych

あの頃エッフェル塔の下でのtychのレビュー・感想・評価

あの頃エッフェル塔の下で(2015年製作の映画)
3.5
Trois souvenirs d ma jeunesse 2015年 アルノー・デプレシャン監督作品124分。故郷フランスへ帰国することにした外交官で人類学者のポール(マチュー・アマルリック)が、家庭が平穏ではなかった少年時代 、友人とのソ連への旅、そして青年時代(カンタン・ドルメール)憧れのエステル(ルー・ロワ=ルコリネ)との恋愛を回想する。エステルとの回想に最も時間が割かれる。大学生のポールはエステルの住む故郷を離れパリへ、そしてエッフェル塔の見える屋根裏部屋で暮らす。エステルとの愛は片時も離れられない程でありながら互いに浮気もし、時に傷つけ合いもする どうにもならないもの。そして「完璧な愛は友情には変われない」のだ。少々イジイジとしたドラマは四畳半フォークソングの世界のようであった。
tych

tych