赤西蠣太郎

マイケル・ムーアの世界侵略のススメの赤西蠣太郎のレビュー・感想・評価

4.0
世界一売れているドキュメンタリー作家、マイケル・ムーアの本作は、世界中の素晴らしい政策や教育制度など、どんどん取材(本編中では「侵略」と言っている)してアメリカに取り込もうという企画。

少々自虐的な印象も無きにしも非ずだが、それもこれもアメリカを愛していればこそ。特に印象的だったのは、フランスの子供たちの学校給食がフルコース!で出されていたこと。対比的に出されるアメリカの給食は「ゴミ」の様に見えてしまった。翻って日本の給食はどうだろうか?と考えさせられる。映画のテーマがグローバルな話題なので、自国と比較して考えられるところがとても面白い。

実際、日本でも取り入れてほしいことが山のようにある、大変興味深いドキュメンタリーとなっている。こうした作品がなぜ日本では登場しないのか、残念な気持ちにもなる。だれか日本版マイケル・ムーアになってくれないだろうか?