ミク

マイケル・ムーアの世界侵略のススメのミクのレビュー・感想・評価

4.0
「反米主義」という新書を読み終えたので、初のマイケル・ムーア監督の作品鑑賞でお勉強モード。幼少の頃から米文化に親しんで、音楽やら映画、マクドやらと共に成長してきて、今の生活がいかにアメリカナイズされてるかと改めて見直すと少し恐怖すら感じてるこの頃です。戦中・戦後の歴史を知れば知るほど余計です。

世界侵略と銘打って、自国へ持ち帰りたい社会資源のアイデアを探すため、ヨーロッパやアフリカの国々を旅するドキュメンタリー。有給年8週間、大学費無料、性教育、食育、開放的な刑務所、女性の権利、ドラッグ使用者への刑罰なし、ナチス贖罪などなど、文字通り目から鱗状態。というのも、日本の公教育では、人権教育を受けず、人への尊厳と言えば"思いやりの心"を持つことを強制的に教えられ、権利とは義務を果たした者に与えられるものと道徳の教科書に書いてある実情で子どもたちを不憫に思って泣けました。

人が人らしく生きるヒントがいっぱい詰まってる。
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