しばらく前に『ABC・オブ・デス』という、各アルファベットからはじまる単語をタイトルに「死」を描いたオムニバスホラーがありましたが、それを丸っとメキシコに持っていった非常にメキシカンなオムニバスホラー、とりあえずA～Zを全て網羅するほどの話数はありません
メキシコといえばルチャリブレ、プロレスといえばルチャリブレであることは世界中どこへいっても共通認識として通用するわけですが、メキシカン・ホラーもかなりルーチャでリブレでした
そもそも恐いという感覚そのものが日本やアメリカとかけ離れているのか、恐さも怖さもありません、そしてその代わりにとてもグロい
全部で確か7つのお話がありますが、まあどれもこれもネチョネチョだったりグチョグチョだったりしていますのでこれはもうメキシコ流、いやかの悪名高いブラジル産ホラー『デス・マングローブ』を鑑みるに、南米ならではの文化なのかもしれません
とりあえず一から十まですべからくグチョグチョしているので見分けらしい見分けもつかず、『ささいなもの』や『重要なのは中身』のようにそれなりに楽しめる作品もあるものの、どうにも同じような作品が続いている印象はぬぐえませんでした
