RyutaroHirokawa

大いなる陰謀のRyutaroHirokawaのネタバレレビュー・内容・結末

大いなる陰謀(2007年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

 まず原題から。「lions for lambs」ネット記事によれば、無関心な羊を守る勇者(ライオン)ということらしい。

邦題は本当に嫌いだ。意味がまるで違うからだ。やめてほしい。

 キャスティングが著名ではあるが、さっぱりしている。トムクルーズがでているのにこじんまりしているせいなのかもしれない。(邦題からも騙される部分もあるだろう。)
アクションや画栄えのするシーンというよりは、内容で伝えていくストーリー。

 切り口はアメリカ人の色々な立場から、政治や軍事行動について考えさせられる内容。

日常を切り取りながらも、立場ごとに意見を交え、客観的・俯瞰的なディベートが行われているのがめずらしいかもしれない。

が、着地ができずに  もしくは見ている私に理解できないレベルの着地をしているせいで、 あと味が腑に落ちない。 もうおわり?あれ?という終わり方。

見たところ、思い描いていたゴールまで描けずに公開されたのではないか、という印象。無理やりリリースしたかのような。

途中まで引き付けられていたので残念

けれど今の日本においても、考えたか考えないか のレベルで 大事かな、と思う。 何も変わらなくても 何が問題で何が原因でだから今こうなんだ、という日本の現状を各々が何をするわけでなくとも 少し考える時間があれば良いんだろうな


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いや、違うか
腑に落ちない着地の仕方も そういう演出と考えれば
あっけないほどの終わり方は

有望であった貧困層育ちの考えに考えた青年二人が徴兵で命を落とし、その結果 得られた作戦拠点であったが、メディアでは面白いニュースが取り上げられ続け、字幕でかろうじて表示された文字のニュースに、有望な若者が人が死に、その結果得られた成果であると誰も知らずに生きている。

為政者はそれを知ってか知らずか、自分の意図を投げ続けている

記者は会社や利益のレールの上を走り、いつの間にか記者としての使命を見失っている

恵まれた境遇にいる学生は どこか他人事で命を失う優秀な学生の事を知らずに生きている

同じフィールド(学校)で生活をしていても、境遇は一人ひとり違って、当たり前の世界は当たり前じゃない


エンターテイメントに教訓をはさむと説教になり 売れなくなる

けれど、そこに入れ込めたら 多くの人が見る事になる

難しい作品である
RyutaroHirokawa

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