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ハッピーエンドの選び方のnaoのネタバレレビュー・内容・結末

ハッピーエンドの選び方(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

(川崎チネチッタにて鑑賞)

テーマは安楽死。
個人的に、安楽死有り派だったけれども。観ていて、やっぱり、そう簡単な話ではないよなぁ〜っと考える。

介護職の私なので。
90代のおばあちゃま達が、数人で女子トークに花を咲かせているなぁと思ったら、どうやったら死ねるのか話し合ってたり。
この間、寺に行ったと言うから、それは楽しそうだと詳しく聞いたら、ぽっくり寺の事だったりと。
日常的に(具体的ではないけど)安楽死の話題を聞いてるので。

安楽死を選べるシステムが出来たらいーのになぁ〜なんて考えてましたが。

映画を観てて、いざ、本当に死ぬというシーンを観たら。何とも言えない気分に。

明らかに、もう長くはなく痛みを伴っていて、本人も家族も望んでいる場合は良いけれど。

本人は望んでいるけど、家族が望んでいないケース。
また、逆に本人は望んでいない(または、自分では意思決定出来ない)けど、家族が(介護に疲れ果てて)望んでいるケース。

そんな時は何が正解?

また、映画中にもあったけど。
身体は元気だけど、認知症の場合。
身体が元気だと、何だか安楽死って気がしないというか。
奇声をあげるほど進行してしまったら、受け入れられそうだけど。
自分が自分であるうちって、かなり初期だし、安楽死と言うよりは、自殺に近いような気がしてしまい。残された家族は、本当に良かったんだろうかと、後々悩むような気がする。

そんな訳で、安楽死と簡単に考えていたけど。線引きが難しすぎて、本当に難しい問題だなぁ〜と映画を観て再確認したのでした。
nao

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