菩薩

火葬人の菩薩のレビュー・感想・評価

火葬人(1968年製作の映画)
3.5
オードリーの春日みたいな髪型したキモいおっさんがずっと半笑いでカメラ目線でぶつくさぶつくさ独り言を述べていらっしゃるから、多分俺二億回くらい「こっち見んなや。」って言ったと思うし、あれくらいなら全盛期の鳥肌実の方が戦闘力は高いと思う。火葬人と言うか掃除屋と言った感じか、本人は神に、いや仏陀にでもなったつもりで次々と周囲の人間の魂を解放に導いて行く。まぁお前が死ねば良いじゃねぇかとは思いつつも、どうせなら歌舞伎町とか高田馬場あたりでやってくれれば良いのになんて思わなくもない。フェティシズムからファシズムへの傾倒、変態はある瞬間にコロリとスイッチが入れ替わるもんだ、うちの猫の方が絶対かわいい。天国か地獄か、まさにヒエロニムス・ボス的な怪奇幻想世界。
菩薩

菩薩