個性も背景も全く違う登場人物ばかりの物語なのに、どの人物の心も抵抗なく想像することができる。時に共感もできて、新たな視点にハッとさせられることもあって、間違いなく自分の人生に必要な映画であったと思う。鑑賞後のこの気持ちは簡単には得難い。
最も記憶に残ったのはジュリーのこのセリフ。”It’s just my opinion, I think being strong is the most important quality, it’s not being vulnerable, not being sensitive, it’s not even about being happy, it’s about strength and your durability against the other emotions.” 自分もジュリーと同じ年頃にこの考え方に至り、大人になった今も変わらず信念のように掲げている。同時に、20世紀以降を生きる女性は残念ながら”そうでないといけない”とも思っている。けれどそれが例え強いられたことだとしても、私は従い続ける。強さだけは、どんな時も自分を救うと信じている。
私もいつか母親になる、なりたいと思っている。そしていつかこの映画を再び観たくなる時がやって来るのだろう。
