しみたれうお

20センチュリー・ウーマンのしみたれうおのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
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映画でえがかれるじかんからずっとさきの未来の、本人さえもいない任意のときから母が語りをいれるとき、映画はみずから重心を放棄したように自由になる。母の声だけでなく、ポリフォニーによって編まれる局地的文化史が、まろやかに普遍へと包摂されることに感動をおぼえる。