ゆえん

20センチュリー・ウーマンのゆえんのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
4.2
穏やかで少し華やかな時間をずっと見つめていたいような、ほどよいリズム感の作品でした。

なんで当時の車やインテリアはこうも魅力的に映るのでしょう?
お洋服たちも、シンプルなのに力の抜けた着こなしや色彩感覚が絶妙でとても魅力的でした。
度々カットインするニュース映像やイメージも間接的にノスタルジーを感じさせて、映画への陶酔感を増してくれました。

やはり人はそれぞれがそれぞれの人生を生きているんだな、と改めて感じました。
親子だから全てを分かっているわけではないし、相手によって見えている側面は様々で判断基準も当然バラバラで。
今の繋がりが永遠とは限らなくて、ただの通過点かもしれないし、その時々の最善の選択をしていきたいものです。

基本的に性に明け透けな会話とかは愉快で大好きなので笑いながら観てしまいました。
私自身、セックスや生理について変に隠している方が逆に厭らしくて気持ちが悪いので劇中で繰り広げられているぐらいライトに話題として挙げられているのは観ていて気持ちが良かったです。

なんだかジェイミーはいい男になれそうですね!
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