けーはち

20センチュリー・ウーマンのけーはちのレビュー・感想・評価

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)
3.5
マイク・ミルズ監督の「年上のカッコイイ女たちと思春期をすごして出来あがったイカす俺」の自伝的作品。1979年、サンタ・バーバラ、主人公の少年とシングルマザーのカーチャンと下宿の同居人たちの目を通して、時代、アート、風俗にふれていくおしゃれさんな作風。この頃強まってきたフェミニズムについては短髪赤髪女が場の男たちに「生理」を復唱させたりエル・ファニングが痛々しい処女喪失の話をするシーンや、彼女にかぶれた少年が女の子のオーガズムの話で喧嘩するのは笑っちゃう。先鋭化したパンクシーンの描き方は秀逸で、男っぽいハードコアファンがトーキング・ヘッズのファンをart fagと叩いてるけど、後の80年代はそのカマっぽいNWが市場を席巻する時代。燃え上がる古いクルマとタバコ🚗🚬