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超科学実験体 ゾンビロイドのYSKのレビュー・感想・評価

1.6
第二次世界大戦末期、アメリカ兵の主人公たちは敵地での交戦で負傷し、這う這うの体でなんとか逃げ出すも孤立、なんとか安全そうな建物を発見し逃げ込むも、なんとそこにはナチスによる”超”極秘兵器・ヒトラー最強兵団ゾンビロイドが待ち受けていたのであった!

と聞くとすごくすごい面白そうですよね?全くそんなことありませんから!
たった80分という短めの時間だというのに体感では180分を優に超え、例えば私のような不屈の精神力をもっていなければ即座に眠りに落ちてしまうこと間違いなく、これを果たして娯楽と呼んでいいのかどうかすら怪しくなってきます
見ているだけで眠気を喚起し、このようなものを見てしまった寒気を誘引、そしてエンディングロールでは自身に打ち勝ったことへの歓喜をもたらしてくれる、一粒で三度も楽しめる素晴らしい作品だということだけは間違いないでしょう

そもそも公式ホームページによると「ホラーファンが歓喜する”完璧”な設定」とのことですが、完璧などという頓狂な言葉を口にした瞬間に、既に君は私に敗北していたのだヨ

まあ作品に対して何ら寄与していないだけで、戦争映画らしさやシリアスっぽさはありますし、ゾンビロイドの造形だけはなぜか真っ当です
せっかく銃を構えているものの、ゾンビロイドに相対したときにはなぜか撃たずに近接戦闘にもつれこみ殺されたりと脚本や演出こそひどいものの、映像だけは決して悪いものではありません、だからこそ余計に眠気を誘ってしまうマイナス面はありますが…
またストーリーも非常に糞糞しく、私はぎりぎり嫌いではありませんが糞寄りだと思います
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