クリストフォルー

明日へのクリストフォルーのレビュー・感想・評価

明日へ(2014年製作の映画)
4.0
映画館でも観たが、2007~8年に隣国で起きた500日余の解雇争議の映画化は、6年経ってみると、もう”対岸の火事”などと言っていられないほど、(国情の違いを超えて)ますます身につまされるものになっている。
このコロナ禍の現状で、スーパーやコンビニで日々働く従業員(正社員・パートを問わず)が、日常生活を支える“エッセンシャルワーカー”であることが認知されるようになっても、その雇用基盤は不安定なままで、カスハラからも護られていないのは、日本も同様だ。
韓国の”88万ウォン世代”だの”N放世代”だのも、日本の若者像に置き換えるのは容易い。そして“格差”や“貧困”も、闘わなければ是正できない。
大差ない社会状況なのに、闘う人にエールを送れない日本の映画界が寂しく思える。
クリストフォルー

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