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レディ・バードのrsのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
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生まれも育ちもダサくて気に入らなくて、Lady Birdなんて名乗っちゃう。
神様の教えなんて興味ない、ママは私のこと好きじゃない。早くこの町から巣立ちたいと、助手席でぼやいてる。

傷つけて傷つけられて、そのうちに人の痛みを知る。そんな等身大の青春は、観ていて胸がひりつく。
いちゃつくカップルに「聖霊の場所の間隔を空けて」と注意する先生や、ミュージカルのフォーメーションをアメフト風に解説する先生がいい味出してる。

知らない街で賛美歌を聴きながら受けた、ひとつの教え。
Christine──親がくれた名前は愛のメッセージだった。

見飽きたはずの町並みは、初めての運転席からは違って見えた。
ねえ、ママが初めてハンドルを握った時の気持ち、今なら私もきっと分かるよ。
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