ミク

レディ・バードのミクのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
4.5
この上なく陳腐でつまらない表現ですが…泣けて笑えて最高の映画でした!ここ最近では一番公開を楽しみにしていたので、やっと見られて嬉しい〜

自分の心地よさや好きなものが曖昧な年頃。若気の至りで色々と甘酸っぱい失敗を重ね、戸惑い、それでも真っ直ぐに進んでいく年頃。親友との関係、性欲の目覚め、労働階級であることの劣等感。色々と複雑な気持ちが掻き乱れながらも、その時のベストをしっかり選択できてる強さがかっこよかった!

何と言っても、母親と関係をこじらせた事ある者(こじらせ中の人)には、痛いほど共感できる部分が多くて涙腺崩壊です。母娘の深い愛情ゆえ、お互い反発も大きくぶつかり合ってしまう関係って、どこの家庭にでもあるんだなーと共感してるレビューが多めで、なんだか嬉しくなりました。やっぱり、遅かれ早かれ離れてみることで気づく愛おしさって、前に進める力を持ってるなーと思う。地元への愛情も。

女性監督が女性の気持ちを描く。こんなシンプルな事が、まだまだ少数派であるのが割り切れない気持ち。そんな中、グレタ・ガーウィグが確実にキャリアを築いていき評価されている事が本当に嬉しい!女性同士、対等な関係性だからこそ描ける細かな気遣い。会話のリアルさが面白い。グレタは本当に知的なんだなと思わせる笑いや設定も随所に見られて、テンポ良くタイトに仕上がってるけど深い。

子供でもない、大人でもないハタチ前。情けない姿を、小学性の悟った目で見られた時の恐怖。大人になりたくないと思っていても、気づけば大人。進むしかない。

【余談話】なんで親の都合で変わった名字と、名付けられた名前を名乗らなあかんねん!自分の名前ぐらい自分で決めたい!多田キャサリンになりたい!(全く意味はない。響きだけ。)と本名改名宣言を、友人とのつまらない会話で先日したばっかりだったので、共感度高め!後日思いつきで久しぶりに、改名後の名前で脳内メーカーをしてみたら酷い結果だったので、やっぱり本名がいいってなりましたw
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