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夏の夜の夢のchaooonのレビュー・感想・評価

夏の夜の夢(2014年製作の映画)
4.3
シェイクスピアが紡ぎ出す美しい言葉と、不思議なストーリーに、ヴィジュアルのインパクトをこれでもかって載せてきて、摩訶不思議な世界観🌀✨

冒頭のベッドが植物に押し上げられ、パックが上っていくシーンから鷲掴み🤩
足が伸びてにゅるにる降りてくるシーンも好きだなぁ〜❣️

パック役のキャサリン・ハンターの身体能力が凄い✨
かなりご年配かな、というのは観て取れたけど、少年のように観える瞬間もあれば、実年齢よりも上に見える年老いた雰囲気もあり、見事な道化役!

アナログな演出と身体表現。
それプラス、幻想的なプロジェクションマッピングが重なって新感覚な舞台表現を感じた✨✨

大きなスクリーンで迫ってくるような色彩の嵐が、とんでもなくドラッギー🌺⚡️🌸🌀
これはスクリーンで観れて良かった✨
幻想の世界に溺れた✨✨

妖精の女王と王の明暗の対比✨✨
女王ティターニアは、光に透けてしまいそうな白の透明感が尊い✨✨
王オーベロンは、闇に溶け込むほどの黒の重厚感と神々しさの共存✨✨

衣装デザインも奇抜ながらかっこよくて、2人の対比の美しさにうっとり✨✨
オーベロン役のデヴィッド・ヘアウッドはちょうど今観てる『スーパーガール』にも出てるので、個人的にタイムリー!

妖精役の子供たちの白塗りが、呪怨かスケキヨかってくらい不気味だけど、美し過ぎず、どこか禍々しさがある妖精の世界がなんだか好き✨

そして愛に迷い翻弄される4人の人間。
シーンを追うごとに、1枚また1枚と衣服を脱ぎ捨てる4人。
理性を剥ぎ取り、感情や本能を剥き出しにするように、いつしか下着のみの半裸状態。
ハーミア役の方、いろんな意味で凄い🤭身体張ってる。
そこから更に白熱する感情の昂りと欲求のぶつけ合い。
そのぶつけ合いが枕投げに発展するカオス🤪

終盤にミュージカル『ライオンキング 』のパクリかなってかんじの歩行動物が出てくるんだけど、この演出したジュリー・テイモアさんは、なんと『ライオンキング 』の演出でトニー賞取った方だった😳
合わせて衣装デザインや、パペットマスクの共同デザインも担当した方!
確かにオベロンの衣装もライオンキングぽいなぁ。

幻想の世界に没入できる、なかなかぶっ飛んだ演劇でした〜✨✨
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