「ピンク映画の四天王」の一人、佐野和宏の監督・脚本・主演作品。監督するのは実に18年振り。
と言っても18年前を知りませんので何の感慨もありません。ごめんなさい。
男の不細工な愛を観る映画。
下咽頭ガンを乗り越えて、平和な夫婦生活を送っている男が、ある日娘に問われる。
「私は誰の子?」
血液検査で自分の血液型が父母から生まれるはずのないものと分かったらしい。
妻が自分以外の男と過ちを犯した…。
そこから愛を求める無様な旅が始まります。
上映後、舞台挨拶にいらしたプロデューサーの方が、いろんな見方をされる映画を作りたかった、批判があって当然だ、というようなことをおっしゃっていました。
残念ながら、僕は感じるものはありませんでした。無様な姿を観るのは好きですが、無様さが、映画の題材にするほどではないと思ってしまいました。
3本ハシゴの3本目でしたから、疲れていたかもしれません。3本目は、やはりバカっぽいヤツじゃないとダメですかね。