監督自身の実体験をもとにした映画？らしくって
病床の母親の病状の悪化や恋人との別れ、恋煩いで進路に四苦八苦する思春期の娘など、私生活の悩みに翻弄されながらも監督業を行う主人公の生活を、そのまんま切り取ったかのようなおはなし。
つらいことって何故かいつも同時にやってくるよね・・・って思わされる作品。
個人的には、インタビューのシーンが印象的だった。
反権力的な社会派の大そうな映画をつくりながらも実生活はうまくいってない彼女に、インタビュアーから映画のテーマを求められるんだけど、そんな大それたことをしたいわけじゃないっていうクリエーターならではの葛藤があるような気もした。
他人の口から聞かされる、母親の知らない一面を知っていくラストのシーンとかでも、ものごとの本質は結果より過程が大切なんだろうと言っているような気がした。
