このレビューはネタバレを含みます
意図しなかった妻殺害の罪で繰り返し妻殺しのその時をループする主人公
煉獄のような場所で、同じように罪を犯した者たちと懺悔のディスカッションをさせられるが、なんとかそこから脱出しようと試みるも…
結局脱出したところで妻殺害の事実が消えるわけではなく、妻殺しを繰り返し、また煉獄に戻されてしまう
地味な主人公が画面のほとんどを占めるので、退屈かと思いきや、構成が上手なおかげで最後まで物語を楽しむことができた
どう回避しようとしても妻を殺してしまう彼と、自殺して子どもたちを苦しめた母親
ふたりの過去が交差し、キリスト教でいうところの自己犠牲で救いがあったのは良かった
盛り上がりがゆるやかで静かながらも見入ってしまう良い作品でした