たむ

キャノンフィルムズ爆走風雲録のたむのレビュー・感想・評価

3.4
『コーマン帝国』はあくまでも、B級映画を志向し続けた男のドキュメンタリーでしたが、本作はそれ以上を目指した男たちの悲劇です。
キャノンフィルムズというイスラエル出身の映画人が作った会社が、低予算の即決即断でハリウッドを席巻しながら、オスカーやカンヌ、そしてスーパーマンで転がり落ちていく姿が描かれます。
もっと上へ、というのは、人間の欲望です。
ビジネスとしての映画の面白さと恐ろしさ。
芸術性がゼロであっても、映画の楽しさがあった。
郷愁と再生への希望があり、パワフルな映画人の姿に、拍手喝采したくなりますね。
たむ

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