こういうグロ＆ド下ネタをしっかり作っちゃう辺り好き。しかもちゃんとそれだけじゃないメッセージ性を隠してくる辺りも大好き。正に大人のためのアニメなので、子供は見ちゃダメ絶対。
公開時から気になっていたのに、誰にもこれ見に行こうよ！って言える勇気も出なくて。DVDになったら見よっかなーと思いつつ先延ばしになっていた。今回底抜けに明るくて、馬鹿馬鹿しい映画を見たいなーとなんとなくTSUTAYAをぶらついて手に取った。結論、当たり。
スーパーに並ぶソーセージとバンズ。スーパーにいる者達は皆人間を神様として崇め、神様に選ばれ外に出た者には天国が待っている。その言い伝えを信じ、今か今かと自分達の番を待っている。
そんな中、返品されスーパーに帰ってきたハニーマスタードから驚くべき事実を聞かされその日スーパーでとんでもないことが起こる―。
「先っちょだけ」「fuck」等々の数々の下品なワードと共に、後半食材たちが繰り広げる怒涛のセックスシーン。なんてもん見せられてんだと思うけれど、LGBTについても触れられていたり、宗教も国籍も違う者達の諍い等デリケートな問題にも触れられている。無邪気なアニメーションだからこそ、痛烈に込められたメッセージ性。
最後の自分たちはアニメーションだと気づくメタフィクション的な視点も面白い。
悪趣味な映画が好きな幼稚な人間のひとりとして、どんなに下ネタばかりでも、どんなにカオス的展開になろうとも、この作品は面白かったと胸を張って言いたい。
