ShinMakita

ビッグ・マグナム黒岩先生のShinMakitaのレビュー・感想・評価

ビッグ・マグナム黒岩先生(1985年製作の映画)
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☆俺基準スコア:1.6
☆Filmarks基準スコア:2.5



校内暴力で荒れ狂う私立仁義泣学園では、教師のほとんどが無気力で、生徒の暴行にひれ伏すだけであった。そんな地獄に2人の教師が赴任してきた。1人は地味な理科教師・黒岩。もう1人はアメリカ帰りの暴力英語教師・樺沢である。樺沢はアメリカ教育委員会から銃携帯と生徒の射殺を許可されており、ことあるごとにマグナムをぶっ放しては不良たちを脅しつけ始めた。が、ある時そのマグナムがモデルガンであることが発覚、不良たちにリンチされた樺沢はただの泣き虫野郎へと転落してしまうのだった。一方黒岩は、樺沢を葬って図に乗る不良どもの前に立ち、ついに正体を現すことになる。黒岩鉄夫は文部省直属の特別教師。火器の携帯使用許可を持つ男だったのだ…



「ビッグ・マグナム黒岩先生」


新田たつおの漫画が、吉本興業の騒々しい笑いと東映らしい下品さをもって映像化。もっとシリアスかつマニアックに描かれていれば傑作になったかもしれない残念作です。確かにお笑い好きなら、やっさんVS紳助のアクションや西川のりおのバイタリティに感動(?)はあるし、後年見返して高田純次や武田久美子の頑張りに懐かしさは覚えるけども、令和人として観たら拷問のようなアンチコンプラぶりが凄まじいですね。不良軍団の制服がナチで、バイクの旗がハーケンクロイツなんて、今じゃありえないでしょう。女性教師たちがみな生徒にレイプされ、挙句悦びの声出してるのもNGですよ。しかし「パンツの穴」などに比べるとギリギリで観られる作品に仕上がっているのは、やっさんのキャラ力のおかげかも知れません。「不適切」ブームで80年代に興味を持った人には、参考文献的に意義はある一本。
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