しばいぬたろう

シャークネード エクストリーム・ミッションのしばいぬたろうのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

『シャークネード エクストリーム・ミッション』('15)
Sharknado 3: Oh Hell No! / アメリカ合衆国 / 英語

本作で印象的な点といえば、宇宙をサメが飛んでいるシーンだろう。
元々あり得ない展開だらけだったので今更驚きはしないが、宇宙まで行くとは思わなかった。


二度もアメリカを救ったフィン・シェパードは、大統領から勲章を授与されることとなり、その式典に出席するため、ホワイトハウスを訪れていた。
しかしそこに、またしてもシャークネードが襲来する。
さらにフィンの妊娠中の妻と娘のクラウディアが、オーランドにあるユニバーサル・スタジオ・フロリダを訪れているのだが、そこもシャークネードが襲撃していた。
これまでとはけた違いの数と大きさで、今までの倒し方では通用しないことがわかり、フィンはNASAに長年勤めていた父親の助力を求める。


シャークネードが一般化しているにも関わらず、人々の危機感はまるで薄い。
また、ホワイトハウスの最後の砦であるはずの地下シェルターは鮫だらけ。
シークレットサービスも役に立たず、大統領を守るフィンはまたまた世界を救う。

フィンの妻エイプリルは、前作では片腕を食べられていたが、その腕に出し入れ可能なチェーンソーを備えており、この頃から人間かどうか怪しくなってくる。
娘のクラウディアは、第一作目で演じた子とは別の子がキャスティングされているのだが、全く似ていないし、髪の毛の色も違うので、最初は別の娘かと勘違いした。
また、本作で恋のフラグも立つのだが、その相手はシェパード一家とは正反対にあっさりと死んでいく気の毒さ。

1作目で主人公に対する好意をないがしろにされながらも大活躍していたノヴァが、本作で再登場する。
今回は相棒も連れているのだが、フィンのためならあっさり予定も変更できる。
そしてその相棒は、シリーズでもトップクラスでグロい死に方をする。

アメリカ全体の物語になったのはいいのだが、あまり距離感がつかめなかった。
チェーンソー型ライトセーバーに、命綱なしの宇宙ダイビング。
サメに喰われたまま大気圏に突入し、パラシュートを出して無事着陸。
最高にコメディな展開だった。
果たして鮫の胃の中で生まれた子は、しっかりアメリカ国籍を取得できるのか。

サメの種類が豊富になってきており、深海のサメも登場するようになっている。
『シャーク・ナイト』よりも、鮫の種類は多い。
 
ありえない展開が続くのだが、本作のラストはまさかの展開だった。
物語はまだまだ続いていく。
しばいぬたろう

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