あさおみ

フードのあさおみのレビュー・感想・評価

フード(1993年製作の映画)
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生身の人間でも出来る動作までストップモーションで撮ると、身体が途端に精緻な人形に過ぎないただの物体に感じられる。そうなるとカニバリズムからも倫理的な侵犯の感覚が褪せて代わりに奇妙で巨大なな何かと直面しているような気分にさせられる。ディナー編?の日常的な価値観をすり抜けるように奇想を展開して不安にさせる感じが特に良かった。たった十数分の短篇連作とは思えないほど濃い。
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