この映画を楽しみたいのであれば、できるだけ前情報を入れずに見ることをお勧めする。作品紹介には〝サスペンス／ドラマ〟となっているが、この映画は前半と後半で全く違う作風になっている。そして前半と後半では全く異なる感情を揺さぶられることになるだろう。
実話を基にした原作があるとのことだが、正直前半のスリリングな展開も見どころではあるが、過去に似たような映画が無かったわけではない。だが1本の作品として見終わった時には、今まで見てきたサスペンス映画とは違う感情を抱くはずだ。
母子にとって「Room/部屋」とは何だったのか？
天窓から覗く外の世界はどの様に写ったのか？
母子は「Room/部屋」から解放されるのか？
見て損はない映画だと思う。
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〈あらすじ〉
少年のジャックがママと2人きりで暮らす狭い部屋に今日もまた新たな一日が訪れる。この日はジャックの5歳の誕生日。ママはお祝いにケーキを焼いてくれたものの、そこにロウソクがないのを見て、ジャックはすねてしまう。時々夜中に、オールド・ニックと呼ばれる男が部屋を訪れて、服や食料を差し入れたり、ママと争ったりするのを、ジャックは洋服ダンスの中からのぞき見する。こうして彼らの奇妙な日常生活は続いていくのだが…。
