このレビューはネタバレを含みます
母親以外の本物の人間、空、動物など、今まで見たことがないものを「見る」瞬間がたくさん描かれている。
それって、いいことばかりでもなくて、大変なこともあるから、物置のすき間から覗き見たり、サングラスをかけて見たりすることもある。
「見られる」ことも描かれている。祖父が見てくれないシーン、それと対照的に義理の祖父が見てくれるシーン、友達と遊んでいるところを母親が見てるシーンなどはよかった。
不満があるとすれば、最後、子供も母親のことを見ていることを言葉で伝えちゃう所(「いけないママだよね」のやりとり)。
そこはセリフに頼らない演出なかったのかな〜。同じ親子ものだと、是枝監督の「そして、父になる」のカメラを使った演出みたいなやつが欲しかった。
母親の部屋にホワイトストライプスのポスターがあったのがよかった