なつ

ルームのなつのネタバレレビュー・内容・結末

ルーム(2015年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

かなり引きずる映画だった、素晴らしかった
予告編やポスターで謳っている「世紀の感動作」とか「生きる輝き」とか、本当に違和感を感じる、、
私はこの映画を観て「憎しみ」と「生きる事の過酷さ」、そして「その先」を強く感じた
2人はこれから先ずっと、この"7年間"の恐怖や憎しみから解放されない、きっと死ぬまで部屋にとりつかれたまま生きていく 部屋と世界とのギャップに戸惑いながら、忘れられない現実に苦しみながら生きていく
でも、それでいい
そしてそれを超えた「その先」がある
生きてるからこそ2人でファミレスでご飯食べれる
そしてまた明日から頑張ろっかなって思える
人生ってそんなもん
「感動作」なんてやっすい言葉だけど厳しい現実を真摯に描いているのよね

ジャックが始めて世界に出て、始めて見る景色、始めて見る物、始めて見る人 の表現がよかった
景色も物も人も毎日見てる大人が、何もかもを始めて見る子どもの気持ちをあそこまで表現できるのはすごい
なつ

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