ルームのGongのネタバレレビュー・内容・結末

16.05.11
冒頭はたぶんジャックが目を開けた時にみているもの。
ジャックが外に出る計画実行中の時の緊張感。外に息子だけを出す母親の想いを考えて胸が詰まる。
外に出れたらハッピーエンド、という訳ではない。ルームから出た本当の世界は、"バターのように薄く時間が足りない。"人を何か別の生き物のように見つめるジャックの演技はすごい。
ルームに戻りたい、というジャックと、
環境に戸惑い自殺未遂する母親。7年間の監禁が解けてハッピーではないんだ。なんかすごいリアル。
インタビューの質問も何だか鋭くてこんな質問今されたらそりゃ傷つくわ。外の世界は容赦ないなあ。困惑している母親の演技も良かった。
ルームでは懸命にジャックを守っていた母親。外の世界ではジャックが母親を守っていた感じだった。
ジャックをはじめに打ち解けさせたバァバの恋人？と、徐々に打ち解けて髪を切ってもらったバァバとのシーンも何だか良かったな。バァバもきっと嬉しかっただろうな。
ラストはジャックと母親2人で監禁されていた部屋をみにいき、そこから手を繋いで外の世界を歩く。やっと、2人の未来への希望がみえて良かった。