部屋を脱出するまでの前半はとにかく観ていて苦しくて心折れました。最後までこの調子で、脱出して終わりってストーリーだったら耐えられなかったかも。
しかし脱出してからの後半もすんなりいかない。周りの人からの腫れ物にさわるような態度、マスコミの容赦ない質問、なにより父親が犯人の子であるジャックを愛せない。切ないです。
あの部屋しか知らなかったジャックはしきりに部屋に帰りたがる。何もかもが始めての世界。そう思うのも無理はないけど切なすぎる。最初は現実世界に馴染めなかったけど次第に子供らしく順応していく。
ジョイも社会に適応できずに精神的に参ってしまう。前半はいつかチャンスを見つけて脱出するという気持ちがあったからこそ気丈に頑張れたのでしょう。後半の精神が崩壊していく様、ブリー・ラーソン凄く上手かった。痛いほどに伝わりました。
オスカー受賞納得の演技でした。
