納屋で生まれ、納屋の中だけを見て成長し、
母と一緒に5歳まで成長した
主人公のジャック。
彼にとっての世界はその "部屋" の中だけで、
唯一外が見える天窓の外は宇宙。
その部屋から出ることになったジャック親子。
特にジャックは生まれて初めての "本物の世界" を体験することになります。
映画の序盤は我々にとって非日常的な、閉鎖された中での様子が時間を掛けて描かれます。
ところが "部屋" が終わった途端、
一気に一般社会においての問題が降りかかります。
母にとっては久しぶりの、ジャックにとっては初めての他人との関わり合い。親族との距離感。世間への顔。お金の事。
母は思わずくじけそうになってしまいますが、
5歳のジャックは強かった。
納屋という閉塞空間ででも、
必死で育てた母のおかげでしょうか。
その様子を子役とは思えない大人びた演技で見せてくれます。
ジェイコブ・トレンプレイ君。
現在10歳。
これから楽しみな俳優さんですね。
"部屋" である納屋にきちんと別れを告げて、
そこでは宇宙と言っていた "本当の世界" で、
絶対強く生きていける。
応援してしまいます。