しろ

ルームのしろのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
3.7
子どもにとっての世界は「部屋」と「常にそばにいる母親」がすべてだった。
その1つの部屋がなくなり、子どもはより母親を求める。
それに母親が応えられなかったとき、子どもは自分の世界に閉じこもるのでは…と思うけれど、この映画では新しい世界に順応していく様子が描かれる。子どもの柔軟さってすごい。
大人は過去を引きずってしまうけれど、子どもは決別して次に進もうとする。そんな子どもを見て、母親も前を向く。
共に影響し合い、成長し、絆を深めていく親子の姿が飾られることなく表現されていて、感銘を受けました。
しろ

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