ミク

ルームのミクのレビュー・感想・評価

ルーム(2015年製作の映画)
4.0
必ずしもとは言えないのかもしれないけれど、事件が起きたらメディアは必ず容疑者/加害者を大々的に扱い、どのような心理で犯罪に至ったのかをウンザリする程報じる。自然と世論は犯した方の話題をする。事件当事者である被害者は可哀想程度。

外から閉ざされた世界(=部屋)が全ての母と息子。事件の残酷さを当事者の目線で描き、息苦しさしかなかった。誰かが側に居て、守らなきゃいけない存在があることの強さ。一人ではどうしようもできないことでも二人ならできる強さ。色んな強さを感じられて良かった。

兵庫県三田市で起きた、知的障害を持つ息子が実親によって25年もの間、足もまともに伸ばせない檻に監禁されていた事件を連想せずにはいられませんでした。
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