こんな感じだろうと予想していたとおり、クオリティの高い再現VTRでした。
私、愛猫を溺愛している愛猫家でして、本作の原作「ボブという名のストリートキャット」はオールタイムベストに入る大好きな本です。
ということで、原作どおり奇跡のお話だし、ボブの演技は素晴らしかったです。
ただ、ノンフィクション小説があって今も本人とボブが活躍してるんで、やっぱり映画化するにはそれなりの大義名分が必要だと思うんですよ。じゃないとどうしてもボブを金儲けに使っているように見えてしまう。
イーストウッドはその実話に痛烈なメッセージを込めるし、ピーター・バーグはエンターテイメントに仕上げる。それに対して、本作は無理やり映画を作るために脚色しただけのように見え、何のための映画かわからなかったです。
普通にドキュメンタリーでいいでしょ、これなら。
ボブの演技が良かっただけに、猫の鳴き声を不自然にあてていたのも残念。
ちなみにうちの猫も肩に乗るし、後を付いて歩きます。