人生には運命としか言いようのない不思議な出会いがあって、それは何も人間に限ったことではないのだ、と教えてもらえる作品。
野良猫ボブへのちょっとした好意がジェームスの運命を切り開くことになるのだが、彼の取った行動や起こった出来事がほんの少し違っていただけで、その結末は全く違うものになっていたかと思うと、その出会いに運命を感じずにはいられない。
ボブと出会って生きる喜びを取り戻していくジェームスの姿や、ジェームスの肩の上で居心地良さそうにしているボブの様子は、お互いにとって必要不可欠で、心から安らぎを感じられる存在がいることの強さを教えてくれる。
どんなどん底にいても、見返りを求めずに親切にできる心を忘れずにいたい。チャンスを逃さず、挑戦し続ける姿に勇気をもらった。