このレビューはネタバレを含みます
⚠️肯定的な意見ではないです
メリル・ストリープが好きなのもあって主人公のフローレンスは良かった！
最後まで音楽を手放さず諦めない姿勢は尊敬できる
実在した音痴なオペラ歌手の人生という概要から絶対面白いと思って見たけれど、映画全体としてはまあまあぐらいだった
現実にあったことをモデルにしているからこれをいうのは今更かもしれないけれど、音痴なことを周りが隠しているのは本人にとっていいことなのか……内心辟易としながら指揮者がお世辞を言いまくってレッスンしてる描写は見ていて居た堪れない
最終的には夫人は周りの嘘に気づくのだけど、そこで夫婦がいい雰囲気になっているのが正直一番不満
『虚飾の賛辞は露呈したけれど夫の愛は本物だった』という展開にしたいのかもしれないけれど序盤から夫はめちゃくちゃ浮気してるし愛人と住んでる家の家賃を夫人に払わせてるし夫人が家で会員への贈り物を手作業で準備してる間愛人とゴルフ旅行満喫してるし結局愛人と別れても浮気自体は反省も後悔もしないし……今更大切にされても……
ただでさえ夫人の周りは嘘だらけで、本人からすればこれだけは本物だと思ったものも視聴者から見れば嘘だったのが辛かった
でも公演中に今まで軽薄そうだった登場人物が夫人を馬鹿にした連中に注意して夫人にエールを送るシーンは好き
