籠

マダム・フローレンス! 夢見るふたりの籠のレビュー・感想・評価

3.7
東京国際映画祭1本目

実話をベースに感動的克服話ではなく恐怖のメロディが流れ続けるから最後までキツい。この内容で音楽にアレクサンドル・デスプラが関わり「幸せをつかむ歌」で歌唱力が素晴らしかったメリル・ストリープがハイジュエリーを身につけながら見事に音痴資産家を演じ、日本では知る人ぞ知るベヒシュタインのピアノが登場するから観れば何かしらは得られる。こういう微妙なポジションのレベッカ・ファーガソンはどうなんでしょ?
日本との対戦中で「父親たちの星条旗」辺りの時代的に辛い頃なので真剣な音痴が求められていた笑いとなり人々を喜ばせたようだが今観ると笑えない残酷な話でしかないからこそスティーブン・フリアーズが取り上げたのかもしれないが前作「疑惑のチャンピオン」は観逃したままだだったのでなんとも言えない。
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