モチモチの木

ぼのぼののモチモチの木のネタバレレビュー・内容・結末

ぼのぼの(1993年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


親がとてもぼのぼの好きでアニメも漫画も全部見せてくれてたのにこの映画だけはみていなかった。

抜けていたのかなと思い大人になったいま視聴したが、わざと見せなかったのかもしれないなぁ。

ヒグマの大将がコヒグマを助けなかったシーンの理由を子供に聞かれたら、正直に言えないよ。
アライグマの親父みたいに殴り飛ばす訳にもいかないし笑

大将は自分の発した言葉を一貫しているんだなと。
スナドリネコの有り様を否定していた大将が、家族を守るために命を懸けだしたら本末転倒で。
一人いたらみんながそうなる。
その世界を懸念していた大将が、森の動物たちが集まるその中で命かけれないよね。
でもソレってコヒグマを見捨てるってことじゃない?

その大将の生き様はかっこいいし正しいけど、スナドリネコのいた世界とは別種の危うさがあるなぁと。
気高すぎるんだよ、大将……

あとヒグマさんが広げた手の空間はコヒグマを受け取る大きさじゃない。大将ごと抱きしめる大きさや。
ずっと見てきたヒグマさんだからこそ大将の決断も感情もわかってて、だから無言であのスペースを広げたんだと思う。

なのにコヒグマを預けてさ、そのヒグマさんにすら背を向けてさ……
「おかさんだな」じゃねぇんだよ!
あの家庭コヒグマ以外感情を押し殺しすぎだろ?!
大将のご家庭、スナドリネコの我慢強いやつばかりの世界なんじゃないか?(暴論)
大将、正しさだけが全てじゃないんだよ。
気高すぎるんだって!(2度目)
でもそういう人がいないとね、もう世界はね、犠牲で成り立ってるのよ……ね。

スナドリネコのいた世界がおそらく人間界に近い所っていうのはアニメ?で示唆されていたから複雑な気持ちで見てた。

スナドリネコ
楽しいことが終わるのが悔しかった

まだ生きてるってわけだよ

人生……ってコト!?
あほ面でハチワレ構文書いた。
「何かをする為」じゃなくて「見るために生きる」ってすっごく素敵な人生だよな(簡単な生き物)

論争をしてる後ろに「見続けないといけない時がある」と子供たちに説いていたヒグマさんが映り続けてたり、
一言も発さず遊ぶわけでもなく見続けてるクズリの親父がいたり、
あとこれ自分たちはいま映画を見てるだけだよなぁとなったりですごい場面。

好き。けどこれは一人で見るかな。
モチモチの木

モチモチの木