神山

金メダル男の神山のネタバレレビュー・内容・結末

金メダル男(2016年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

内村光良原作・脚本・監督・主演という事で期待しないで観に行ったのですが、同じようにお笑い芸人の監督映画と比較すると、北野武よりは親しみやすく、松本人志程シュールでもなく、世界のナベアツほど笑いを取りに行っていなくて・・・という感じで思ったより分かり易く良かったです。

吉本の映画と違って吉本芸人で固めてない上に、NHKで番組持っているだけあってヘタな新人監督より全然出演者が豪華です。

青春期の主演知念侑季と両親の平泉成と宮崎美子だけでも良いです。
小学校時代の先生に大泉洋が一瞬だけ出てきます。
水泳部の先輩の上白石萌歌の撮り方がエロくてGJです。
高校生時代に出てくる土屋太鳳も出番が少ないのに印象に残ります。
高校時代には竹中直人と長澤まさみとココリコ田中直紀が1~2カットだけ出てくると言う贅沢さ・・・。
その後も笑福亭鶴瓶とか高嶋政宏がちょっとだけ出てくるとか、ちょい役の方が贅沢なキャストです。
さらにヒルナンデスの番組で有吉とかナンチャンとか、クイズ番組でユースケサンタマリアとか・・・誰が出てくるのかみてるだけで楽しいです。

あとTOHOシネマズの上映前予告で必ず出てくる山崎紘菜さんがぼったくりバーの・・・な役で出てくるのが良いですね。

個人的に劇団の座長役で出てきたムロツヨシが一番ナイスでした。

主人公が内村監督と同じ年という設定で、フィクションでありながらも半自伝的な感じが凄くするのですが、特に無人島からの帰還後のちやほやされる後の一発屋感とその後の木村多江さんとの出会い、結婚・・・の感じはどうしても『内村プロデュース』で共演していた徳永アナとの不倫騒動と結婚の頃を思い出して、このころの2人はこんな感じだったのだろうか・・・と思わずにはいられません。

話自体は日本版フォレストガンプっぽくて、昭和から平成まで主人公の半生を描くという感じで、でも前半の無駄なシーンが全て無人島で役に立つというまさかの伏線の回収、トップテンで出ていたアイドルがまさかのあの人・・・という展開はこの前見たキューティーハニーより良くできてます・・・。

昭和の懐かしい風景やTV番組が出てきたり懐かしのポップソングが流れたりして、現代に近づくとTV番組がヒルナンデスだったりAKBが流れたりします。
2011年の3月11日はカレンダーの日付だけさりげなく写すというのも良いです。
クライマックスの平泉成と宮崎美子は普通に泣かせてくれます。
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