神山

インフェルノの神山のネタバレレビュー・内容・結末

インフェルノ(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

途中までは原作と全く一緒で、トルコに渡ってから原作よりアクションが増えて脚色されてるなあと思ったら最後は原作と違っていたという。

原作だと、実は1週間前に既に病原菌は世界中に撒かれていて、ゾブリストが作った病原菌によって人類はすでに感染していた・・・という事実が判明するのだが、映画では阻止できた。
(でもそのかわりシエナは死に、ゾブリストと共にただのテロリストとして認識されて終わる。)

原作がハッピーエンドなら映画はバッドエンドという感じ。
原作通りだと、ゾブリストのウイルスによって『全人類の何割かを強制的に避妊にさせる』わけだが、倫理的に問題になってダヴィンチコードの時みたいにまた物議をかもすことになっていただろうから、今回は無難に終えたという感じかな。

思えばトルコに渡るプライベートジェットの中で、エリザベス・シンスキーが言っていた事が原作のラストへのオマージュなのだろう。

映画だと2時間にまとめないといけないので本筋以外はカットされるのだが、シエナの過去もやはりばっさりカットされてた。
最初のシエナの部屋に写真が映るので、ちょっとだけこれで過去を知ることができるという感じにはなっていたが。

でもおかげでシエナの髪はカツラで本当は髪がない・・・という設定も必要ないのでフェリシティ・ジョーンズがスキンヘッドにする必要も亡くなっていてフェリシティ良かったね・・・という感じです。


原作で立ち寄る名所、観光地は全て映画でも立ち寄るので再現度が凄いのです。
よくあの前後編の大作を2時間にまとめたものだ。
とはいえ原作と違ってじっくり謎解きしてる余裕がないので、映画だけで観るとどんどん先に進んで行って、なんでここに立ち寄るのか考えてる時間がないのですぐに理解できないかもしれない。
でも小説と違って、頭で理解できなくても見てたらなんとなく解った気になれるのだが。

ぜひ原作未見の方は謎解きをじっくり知るために原作を読んで、ラストに驚愕してください( ´ ▽ ` )
神山

神山