ロクシ

ジェネレーション・ウォーのロクシのレビュー・感想・評価

ジェネレーション・ウォー(2013年製作の映画)
4.8
UNEXTで視聴。めちゃくちゃおもしろかった…!

5人の親友グループが戦争でバラバラになって数奇な運命の旅路を行くのはゲーム・オブ・スローンズのよう。

死んだ!?と思ったら大体ギリギリ助かるし、主人公補正で弾が当たらないのもドラマとしておもしろい。
人物描写もとても丁寧だし、特に国防軍兄弟の人間性が後半逆転するのがすごい。
序盤では「突撃に志願しろ!やる気出せ!」と弟に叱る少尉の兄。戦争にやる気のない一兵卒文学青年の弟。
兄が死線から逃げ延びて花畑に倒れ込んで死んだような目が映ってるシーンが美しかった。
弟の最後の森シーンでも同じようなアングルがあったから対比かな。
序盤では一般市民が惨殺されて口を覆う弟だったのに、徐々に心が擦り切れて後半は殺人マシーンに…

ちょっと高慢で派手で美しい歌手の卵の子も、終盤はひどい目に…
サーセイ・ラニスターかよ…あんな悪女じゃないけど

自国の過去の悪行をこれでもかと描ききったドイツはすごい。
ナチスのSSやゲシュタポの残党の大半が戦後逃げ延びてこっそり社会に紛れて暮らしてるのも本当の話。
日本も旧日本軍の大本営や憲兵のひどさを描く映画ドラマはたくさんあるから、アメリカの戦争映画よりも共感を持って見られたかも。
ドイツの戦争教育はアメリカと全然違うんだろなぁ。
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