もみの木

ジェネレーション・ウォーのもみの木のレビュー・感想・評価

ジェネレーション・ウォー(2013年製作の映画)
5.0
独ソ戦に巻き込まれるドイツの若き男女5人の話。u-nextで視聴しました。見放題作品であまり期待していなかったのですが、とても良い作品でした。

良心があっても戦争犯罪に加担してしまう実態、従軍看護婦の過酷な実態(※)、戦意高揚のための作られたスターになる女優志願の女性。敗戦国ドイツの映画は、戦争を美化しないのでいいですね。

※ひめゆり学徒隊の生存者たちのインタビュー映画「ひめゆり」(2006年日本)でも、従軍看護婦の想像と現実の落差が描かれていました。想像では安全地帯でお国のために兵隊さんを助けると意欲に燃えていたが(この辺の思考を記憶されていて、正直に話して頂いた隊の方々、また、戦後の反戦世論に合わせるべく都合よくカット等をすることがなかった製作陣に敬意)、現実は最前線の野戦病院で勤務し、手足のない重症患者を救護したり、米軍の直撃弾で学徒隊の生徒が即死するという過酷なもの。
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