海苔

トランボ ハリウッドに最も嫌われた男の海苔のレビュー・感想・評価

3.5
冷戦下の米国での赤狩りについては正直よく知らなかったため、その点は大変勉強になった。自由の国を標榜するアメリカでもこのような思想排斥の風潮があったということで、この時代や米国についての理解が深まった。

社会的に存在が否定される状況で奮闘するトランボの姿から、この時代の厳しさや彼の決意がひしひしと伝わってくる。その中で、あくまで義理にこだわる友人との決裂や、家族に生まれる歪みなど、決してただの美談とはしない描き方も印象的。個人的には、B級映画会社の社長がごたくはうるせえと反共の業界権力者を一蹴する場面が爽快であった。
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